【謎解き論文No.6】コンピュータゲームの特性と楽しさの分析(2005)

今日の論文

コンピュータゲームの特性と楽しさの分析
www.jstage.jst.go.jp

日本教育工学会論文誌2005年 28巻 4号 p.349-355
山下 利之, 清水 孝昭, 栗山 裕, 橋下 友茂

抄録

高度情報化社会の発展に伴い, 子どもの学習のさまざまな場面でコンピュータによる作業が増えつつある.そのため, CAIなどのコンピュータを用いた学習システムにおいても"楽しさ"や"人間らしさ"を与えるヒューマンコンピュータインタラクションが求められている.そのようなインタラクション設計のための基礎的知見を得るために, 本研究ではコンピュータゲームの"楽しさ"に着目した.質問紙調査1では, コンピュータゲームの構造, 特性の因子分析とそれに基づくクラスター分析による考察から, コンピュータゲームの構造, 特性とコンピュータゲームのタイプ間の関連を明らかにした.質問紙調査2では, コンピュータゲームに対する感情表現の評定に関する分析から, コンピュータゲームのタイプとそのコンピュータゲームがプレイヤーにもたらす"楽しさ", "面白さ"の関連性を明らかにした.これらの結果から, コンピュータゲームのどのような構造, 特性がどのような"面白さ", "楽しさ"をもたらすかに関する基礎的知見を得た.

メモ

コンピュータゲームをその特性で5つのクラスターに分類し、それぞれでユーザーがどのような点に主な楽しみを見出しているのかを明らかにしている論文。

謎解きゲームは、特性としては「ロールプレイング性」「シナリオ性」「遂行時間の長さ」からクラスター1の”ファンタジー型”に分類されそうだが、ゲームから受ける心理的印象としてはクラスター5”シミュレーション型”の特徴である「難解・頭脳型」のイメージが強い。

直接的に謎解きゲームを検討する資料とはなりにくいが、因子分析やクラスター分析によって「どんな楽しさか」を明らかにできるという指針になる。

なお、この分析手法の詳細は以下のリンクに詳しい。
bellcurve.jp