【人狼論文No.6】対話のない人狼ゲームの戦略(2015)

今日の論文

対話のない人狼ゲームの戦略

  • ゲームプログラミングワークショップ2015論文集,25 - 30
  • 畢暁恒,田中哲

要旨

これまでの人狼ゲームの戦略に関する研究の多くは村人と人狼しかいない場合を扱ってきた.占い師のいる先行研究もあったが,占い師が吊られた時に人狼でないことが分かるという異なるルールが適用されていた.本研究では,本来のルールの元で占い師と狩人を導入した上で,双方に制約を加え,最適の戦略を計算することを試みた.双方の最適な戦略は純粋戦略ではなく,混合戦略となるため,ϵ-ナッシュ均衡を計算するのに CFR+アルゴリズムを用いる.この結果,ゲームに関していくつかの考察を得た.

考察

  • 占い師と騎士それぞれが単体で存在するときには、人間の勝率は両方がいない時と大して変わらないが、両方が存在することで人間陣営の勝率が跳ね上がる。
  • 騎士の戦略として、「あえてグレーを守る」や「捨て護衛」が有効な場合がある。
  • 人狼は、村に生き残っているプレイヤーの数だけを考慮して襲撃をおこなうのではなく、騎士が生存しているかどうかも考慮することで適切な戦略をとることができる。

感想

レギュレーションを組む時、本文中にある配役別の狼陣営の勝率表を参考にできそう。
ナッシュ均衡については、この論文を読んだだけでは理解できなかった。他の論文でもゲーム理論を扱ったものでは頻出している気がするので、要勉強だと思った。