人間と人狼の発言にはどんな差があるのか?【人狼論文No.2】同調と反駁に着目した人狼ゲームの分析(2014)

今日の論文

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一般社団法人 人工知能学会 2014年度人工知能学会全国大会(第28回)

稲葉 通将, 鳥海 不二夫, 大澤 博隆, 片上 大輔, 篠田 孝祐, 西野 順二

要旨

我々は,コミュニケーションゲーム「人狼ゲーム」を行う人狼ゲームエージェントの実現を目指している.人狼ゲームでは,プレイヤーは自分の真の意図を隠しつつ意見を述べる必要がある.本研究では,人間らしく振る舞う人狼ゲームエージェントの実現に有用な知識獲得を目指し,出された意見に対するプレイヤーの行動を同調・反駁という観点から分析を行う.

内容

人狼BBSのログを対象に、他のプレイヤーによる

  • 占い先の提案
  • 投票の意思表示

に対して、人狼と人間がそれぞれ、同調と反駁をどのような割合でするかを分析した研究です。

発話数

発言数そのものは、人狼と人間に大きな差はなかった。
しかし、人間が同調と反駁を同じ割合でしているのに対し、人狼は同調より反駁を多くしている。

ゲームを勝利陣営別で分析した場合

人間陣営が勝ったゲームでは、全体の発言として反駁よりも同調が多かった。
しかし狼陣営が勝ったゲームでは、同調よりも反駁が多かった。

また人間陣営が勝った場合、同調意見を言った割合は狼より人間が多い。

対象別

狼は、他のプレイヤーによる狼に対する投票意思に対して反駁をすることが多い。
狼は、他のプレイヤーによる狼を占う提案に対して反駁することが多い。


感想

よく使われる対面人狼の考察として「あの人は自分と考え方が同じだから人間っぽい」というものがありますが、その考察の仕方は正しいと考えることができるのではないかと思いました(要検討)。

あと、著者の片上大輔教授ですが、将棋棋士片上大輔七段とは同姓同名の別人のようです。