あるむふぁっきら

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福岡の大学生による雑記帳。

ゼロ: なにもない自分に小さなイチを足していく 【読書感想文】

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ホリエモンこと堀江貴文が刑務所から出所した年に出した自伝的エッセイ、「ゼロ: なにもない自分に小さなイチを足していく」を読んだ。

読んだ理由

多くの「大学生が読むべき本まとめ」みたいなブログ記事でオススメされていたから。

働くことについて

やりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」もの

彼が獄中で割り当てられた最初の仕事は紙袋を折ることだった。
普通に考えれば、プログラマーや経営者をしていた人間にとってそのようなアナログな単純作業に従事させられるのは屈辱だろう。

しかし彼は「どうすればもっと早く、うまく折ることができるのか?」と考えて与えられたマニュアルを見直し、作業を始めて3日目にはノルマの1.5倍の紙袋を折っていたという。
その時のことを「単純に楽しいし、うれしい。」と書いている。

たとえ自分のやりたい仕事ではなくても、能動的に取り組むことでやりがいを見出すことができるのだ。



ではなぜ彼はそこまで「働く」ということにこだわるのか。
その答えは意外だった。彼は小学生のころから「死」を意識してパニックになることがあったという。自分がいつか死んで、この世界からいなくなってしまうことが恐ろしかった。
しかし、仕事に打ち込んだ20代の数年間はなぜか死ぬことを考えることがなくなった。そんな時間がなかったからだ。

死を忘れるために働き、・・・(中略)・・・死を打ち消すために生を充実させていた

僕もふとネガティブな感情に襲われることがある。「はあ~、つらい」と独り言をつぶやくことがある。
しかしその時間を使って何か生産的なことができたら、その積み重ねは大きなものになるのではないか、そんなふうに思わせてくれる言葉だった。

親との関係

僕は親元を離れ、県外の大学に通っている。学費と月々の生活費を自分で賄うという約束でだ。
だから「精神的、物理的、経済的に親から自立することが大切」という彼の主張には勇気づけられた。

もちろん両親は大切にしなければならない。育ててくれた恩がある以上当然のことだ。
ただ気持ちの上で一人の大人になるにあたって「親がどう思うか」気にしすぎることや、「いざとなったら親に助けてもらえる」といった甘い考えを抱くことはどうなのか。
そんなことで、自分の頭で考えられる自立した人間だといえるのか。

いつか両親から見て「子供」ではなく「一人の大人」として見てもらえるように、たとえ認めてもらえなくとも強く生きていこうと思えた。

まとめ

この本では堀江さんの幼少時代や学生時代など、テレビでは取り上げられない彼の生い立ちが語られている。
テレビで見るドライなイメージとは違う面が描かれていて興味深かった。
さまざまなことに挑戦しつづけている人間の考え方を知ることができた。