あるむふぁっきら

福岡の大学生による雑記帳。

【終物語・考察】忍野扇の正体に関する伏線について(※ネタバレあり)

こんばんは。

大学生ブロガーの川尻いっちーです。


アニメ「物語シリーズ」の最新作「終物語」の「おうぎダーク」がついに放映されましたね!



ぼくはAbemaTVで視聴しました!
2日目の夕方から、1日目の再放送をしてくれていたので、とても助かりました(笑)

さて、ぼくを含めて小説版を読まずにアニメを楽しみにしていた人たちにとって、「忍野扇ちゃんが一体何者なのか」はとても大きな謎だったことでしょう。

今作の『おうぎダーク』では、扇ちゃんの正体にまつわる事件と、阿良々木暦の高校卒業式が描かれました。

事件の解決方法と、「後日談」としての卒業式の日のエピソードは、けっこう感動しましたね!!


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扇ちゃんの正体は少々意外なものでした。
しかし暦が扇ちゃんの正体を看破するシーンまでにいろいろと伏線が貼られていたので、ちょっと考察をしてみたいと思います。

扇ちゃんの正体について

扇ちゃん誕生の経緯

【ここから先は小説版『終物語・下』、およびアニメ『終物語』の『まよいヘル』『ひたぎランデブー』『おうぎダーク』を見ていない人にとって、物語の核心に迫るネタバレが含まれていますのでご注意下さい。】










扇ちゃんの正体は阿良々木暦、彼自身の「自己批判」が具現化した怪異ということでした。


暦がこれまでしてきた「人助け」の数々。その方法は本当に間違っていなかったのか?自分は人助けの中で吸血鬼としての能力を使っているわけだが、これは人として悪い事なのでは?といった自己批判的な思案をしていたのですね。


その自己批判的な精神が、怪異の道を踏み外した怪異を消滅させる「くらやみ」との邂逅によって。人としての道を踏み外した自分を罰するという目的を得ました。
(『鬼物語」参照)


そして、

神原駿河の母→神原駿河→初代怪異殺し→忍野忍

の流れで継承された、レイニーデヴィルという思いが具現化した力を、忍とリンクしている暦は取り込んでしまい、忍野扇という怪異を誕生させたわけですね。


扇ちゃんの正体の伏線

暦が「君は僕だ」と言って扇ちゃんの正体を暴くシーンまでに、扇ちゃんが暦自身に由来することを示す伏線が貼られていたので、これを見ていきたいと思います。

口癖

『終物語』 パズル型クリアチャーム 忍野扇

「私は何も知りませんよ、あなたが知っているんです」

これは後から考えると、自白のようにも聞こえますね。

扇ちゃんは暦が作り出したものですから、暦が知らないことは基本的に知りません。

たとえば、撫子に御神体のある場所や蛇神信仰について教えたのは扇ちゃんですが、これらは暦が知っていたから扇ちゃんも知っていた、と言えますね。


暦の不自然な知識

『ひたぎランデブー』において、暦はプラネタリウムでの居眠り最中に扇ちゃんと会話する夢を見ます。

その際に扇ちゃんは、暦に対して星座の知識をいろいろと教えてくれるわけです。

しかしこの場面で、暦の持っている天体の知識に不自然な点があります。

それは、「へびつかい座のモチーフがアスクレピオスであることを知っているのに、へび座の中にへびつかい座があることを知らない」ということです。

へびつかい座=アスクレピオスはギリシャ神話に登場する名医で、そのシンボルは蛇。そのことを知っている暦ならば、へび座は左右に分断されており中にはへびつかい座が存在するということは当然知っているはずなのです。

ということで、あの夢の中の出来事は本当は会話などではなく、暦が扇ちゃんという存在を通して自問自答して知識の確認をしているという場面なのだと理解できます。

同様に、『おうぎフォーミュラ』で暦が高校1年生の時の出来事を扇ちゃんと話す場面も、暦の自問自答のようなものだったのですね。


「くらやみ」との関係

「私はその、捻じ曲がったものが嫌いと言いますか。公平で、天秤の左右がつりあったものが好きと言いますか。ちゃんとしたいわけですよ、ちゃんと」


このようなセリフから、暦は「扇ちゃん=くらやみの化身」というミスリードをしていたのでした。

しかし『おうぎダーク』の終盤で臥煙伊豆湖は、「扇自身も当初は自分のことをくらやみだと思っていただろう」と述べています。

元々は暦がくらやみを知ったことから生まれた怪異であり、その役割は「くらやみもどき」として暦を罰することであるので、自分のことをくらやみそのものだと勘違いしていたということですね。



まとめ

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扇ちゃんの正体は暦自身の「自己批判」ということでした。

最後に扇ちゃんは「自分をくらやみだと偽り、「正体不明」という正体を明かされてしまった」という罪で本物のくらやみに飲まれそうになりました。

しかし暦は「これまで他の人が助け続けてくれた「自分」という存在(=扇ちゃん)を自分で助けなくてどうするのか」という心に動かされて、扇ちゃん(自分自身)を助けました。
物語全体を通じて自分を犠牲にして他人を助け続けてきた暦ですが、最後に自分自身を助けることによって、この「物語」は一応の完結をみたのですね!

忍野が現れて、「僕の姪に何をしているんだ」と言い扇ちゃんという存在を認めたことで、扇は忍野メメの姪として認知され、彼女を飲み込もうとしていたくらやみは姿を消しました。

僕もここは本当に感動しました!!






物語シリーズの視聴方法

物語シリーズは、Amazonプライムビデオで『化物語』『偽物語』『猫物語(黒)』までが配信されています!

おそらくはこの続きである『猫物語(白)』なども、この先配信されると思われます。

無料の体験期間もあるので、一度試してみてはいかがでしょうか?