あるむふぁっきら

福岡の大学生による雑記帳。

初心者でも早押しクイズで勝てる5つのコツ

最近、テレビで東大王や頭脳王といったクイズ番組を目にする機会が多くなりました。出演している頭のいい人たちが難問にスラスラ答えている姿は、本当にかっこいいですよね!


そういったテレビ番組や、クイズを題材にしてアニメ化もされた漫画「ナナマルサンバツ」などがきっかけで、クイズに触れてみたいと思う人も増えてきました。


この記事では、競技クイズ歴5年弱のクイズエンジョイ勢である僕、川尻いっちー(べるくまん/おじさん)が、クイズ初心者の人が早押しクイズで少しでも多くの問題に答えることができるコツを5つお伝えします!



早押しクイズが強い人ってどんな人?

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5つのコツに入る前に・・・。
そもそも早押しクイズが強い人とはどんな人でしょうか。


クイズの強さには、たくさんの知識がある、ボタンを押すための反射神経が良い、問題の先読みが得意など様々な要素があります。


それらを一言でまとめると「早く押して間違えない」と言うことができるでしょう。これは、クイズ王として知られる古川洋平さんが唱えた、「正確さを前提として理想値の押しをたたき出す」ことを表した名言です。


早押しクイズでは多くの場合、誤答に対して回答権剥奪や失格といったペナルティが課されます。よりも早くボタンを押しつつ、正しい答えを導き出してペナルティを回避するというのが、早押しクイズの理想の形なのです。




①確定ポイントを意識する

クイズの問題文には「確定ポイント」と呼ばれる、「その問題文から導き出すことができる答えが1つに定まる」ポイントがあります。


例えば、

  • 「日本の歴代内閣総理の中で、唯一オリンピックに出場したことがある、現在財務大臣を歴任していることや、大のマンガ好きなことで知られる政治家は誰でしょう?」

(答え:麻生太郎)
という問題があったとします。


「日本の歴代内閣総理の中で、/
問題文のこの時点では、日本の総理大臣はこれまでに62人いますから答えは62個存在します。


「日本の歴代内閣総理の中で、唯一/

ここまで読まれると、

  • 「日本の歴代内閣総理の中で、唯一漢字2文字の名前である、爵位を持たなかったことから『平民宰相』と呼ばれた人物は誰でしょう?」

(答え:原敬【はら-たかし】)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bf/Takashi_Hara_formal.jpg/800px-Takashi_Hara_formal.jpg


  • 「日本の歴代内閣総理の中で、唯一自殺した人物は誰?」

(答え:近衛文麿)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/8c/Fumimaro_Konoe.jpg/800px-Fumimaro_Konoe.jpg

  • 「日本の歴代内閣総理の中で、唯一兄弟で総理大臣となった人物は誰と誰?」

(答え:岸信介と佐藤栄作)

といった問題が考えられます。


なお、この問題の確定ポイントは
「日本の歴代内閣総理の中で、唯一オリンピック/
です。


常識的な難易度の場合、「総理大臣」の中で、「唯一」の記録を持ち、それが「オリンピック」に関わっているのは麻生さん以外にはあり得ません。


もちろんこの問題に答えるためには、麻生太郎が冬季オリンピックに出場したことがあるという知識が必要ですが、それを知っていれば問題文後半の「財務大臣を歴任」「マンガ好き」という情報を聞かなくても正解にたどり着くことができます。


このように、どこまで聞けば答えを確定できるか意識しながら問題を聞くことで、ボタンを押すタイミングにキレが出てくるでしょう。




②助詞の使い方を意識する

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/3/3e/MtFuji_FujiCity.jpg

問題文中での助詞の使われ方に注目することは、正解となる単語を絞るうえで重要な技術です。

  • 「富士山の山頂は、何県と何県の県境に位置しているでしょう?」

(答え:静岡県と山梨県)

  • 「富士山の山頂で火口の周りを回る儀式のことを何というでしょう?」

(答え:お鉢巡り)

  • 「富士山の山頂へ食料などを荷揚げしていた人々のことを、漢字2文字で何というでしょう?」

(答え:強力【ごうりき】)

  • 「富士山の山頂を所有している、富士山をご神体とする神社は何でしょう?」

(答え:浅間神社)


上にあげた4つの問題は、文頭が「富士山の山頂」から始まることで共通しています。


しかし、その次に使われている助詞が「は・で・へ・を」と異なっています。


自然な日本語を用いて「富士山の山頂」という文章から「お鉢巡り」という答えを導くことは(おそらく)できません。


このように助詞に注意することで答えとなる単語が、場所なのか人物なのか現象なのか等、あたりをつけることができます。




③「ですが」問題について

よくある誤解として『「ですが」はひっかけ問題』というものがあります。


クイズに慣れていない人からすると、
「○○は~~ですが、××は何?」
と突然問題文が変化するようで面食らってしまうのもうなずけます。


しかし、この「ですが」問題にはちゃんとした法則があることが多いのです。


それは、上の文章の”○○”にあたる単語と”××”にあたる単語が関連していることが多いということです。


実際の問題で確認してみましょう。
「インドの首都はデリーですが、インドネシアの首都はどこでしょう?」
(答え:ジャカルタ)


この問題ではインドとインドネシアが対になっています。


このように、名前の似ている2つの単語、あるいは似ている2つの概念は、ですが問題の題材にされることがよくあります。



「ですが問題」のことを、よく「パラレル問題」と言います。



チャット機能を使った出題ではなく、ボイスチャットなど音声を用いた出題がされる場合、パラレル問題は特徴的な読み方がされる傾向があります。


例えば、

  • 「日本で一番高い山は富士山ですが、世界で一番高い山は何でしょう?」

(答え:エベレスト)

  • 「日本で一番高い山は富士山ですが、二番目に高い山は何でしょう?」

(答え:白根山北岳)

  • 「日本で一番高い山は富士山ですが、一番低い山は何でしょう?」

(答え:日和山)
という3つの問題。


文頭が「日本で一番高い山は富士山ですが、」と共通していますね。
しかし問題文の後半と対になっている箇所が

  • 「日本で」→「世界で」
  • 「一番」→「二番目に」
  • 「高い」→「低い」

と違いがあります。


声に出してクイズを出題する際、これらの問題は、

  • 日本で一番高い山は富士山ですが、世界で/一番高い山は何でしょう?」
  • 「日本で一番高い山は富士山ですが、二番目に/高い山は何でしょう?」
  • 「日本で一番高い山は富士山ですが、一番低い/山は何でしょう?」

と、太字になっている部分がやや強調して読まれます。


そうすることで、問題文の続きを回答者に推測させているのです。


チャットを使った出題の場合は、この手法は使えないので注意が必要ですね。





④読ませ押しをしよう

ここまでの3つの技術を身に着けることができたなら、少し高等技術に挑戦してみましょう。


それが「読ませ押し」と呼ばれる技法です。


出題者が問題を出す際、回答者がボタンを押してから、出題者がボタンが押されたことを認識して問題文を止めるまでの間少しのタイムラグがあります。


そのラグを利用し、問題文中で自分が答えを確定できると思う直前でボタンを押すのが読ませ押しです。


①の例題で考えてみましょう。

  • 「日本の歴代内閣総理の中で、唯一オリンピックに出場したことがある、現在財務大臣を歴任していることや、大のマンガ好きなことで知られる政治家は誰でしょう?」

(答え:麻生太郎)


「日本の歴代内閣総理の中で、唯一/

この時点では答えを一つに絞り込むことができないとお話ししましたね。

しかし、問題文の数文字後を知ることができれば、確定ポイントを得られる可能性が非常に高いと言えます。(兄弟、自殺、漢字2文字、皇族、大名出身などなど)


そこで、「唯一」の後の言葉を聞いて答えが分かってからボタンを押すのではなく、「唯一」の後に何か言葉が発せられるのと同時にボタンを押すという作戦が成り立ちます。


分かってからボタンを押すのではなく、ボタンを押してから考えるというわけです。


もちろん誤答する可能性も高くなりますが、誤答に甘いルールの時や、勝負に出なければならない時に挑戦してみるのも良いかと思います。




⑤頻出知識を身に着ける

ある程度早押しクイズをしていると、「この問題前にも聞いたことがある」と感じたことはありませんか?


実は早押しクイズでは「定番問題」と言われる問題群が存在するのです。


世の中の森羅万象を扱うクイズですが、出題するのにふさわしい単語や、多くの人が良問と感じる問題が無限にあるわけではありません。


Aさんがある大会で聞いて良問だと思った問題を、今度は自分の開く大会で少し取り口を変えて出題する、ということが積み重なり良問は繰り返し何度も出題されるということが起きます。


ここではどんな問題がクイズ界隈全体の定番問題となっているかについては触れないことにします。


みなさんも自分の所属しているクイズのコミュニティで「この問題前にも聞いたぞ」ということがあれば、「この問題は自分たちのグループの定番問題」なのだ、と考えてみてください。


もしも自分が問題を出す側に回った時、その定番問題を少し改良したり、少しひねった問題文にしたりすると、きっと楽しいと思います。




おわりに

ここまで、早押しクイズで少しでも早く押して、正解を出すためのコツについて見てきました。


ただ、クイズの面白さは勝負だけにあるわけではありません。


クイズの根底にあるもの、それは「知的好奇心」だと僕は考えています。


何かを知りたい、自分の知らなかったことを知るようになりたい、いろんなことに興味を持っていたい。
知ることを楽しみたい。


クイズでは本当に幅広い世の中の事象が問われます。


クイズをすることで、みなさんが「知ることって楽しい」と思ってもらえるとうれしいです。