あるむふぁっきら

福岡の大学生による雑記帳。

大学の一般教養で取った宗教学の講義が死ぬほど面白かった話

こんにちは。大学生ブロガーの川尻いっちーです。

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大学に入ってから様々な講義を受講してきました。

僕は商学部なので基本的には金融・経済・流通やマーケティングについて学んでいきます。一般教養科目では主に人文系の講義を取っています。

内容はもちろん、教えてくれる教授の性格や講義の進め方もいろいろ。

学生に学んでほしい!って熱意をもってる人もいれば、自分の講演会か何かと勘違いしてひたすらフリートークしてるだけの人もいます。



そんなたくさんの講義の中で、僕が一番面白かったと思うのは、一般教養で取った宗教学の講義です。




内容がすげえ興味深い

担当教授は、キリスト教を専門にしている人なので主に聖書を中心として、様々な古今東西の思想について学んでいくという内容でした。

特に僕が面白かったのは「暴力」についてどのような考え方が存在するのかってところ。

基本的に宗教って「良い」もののはずなのに、なぜ争いが起こってしまうのか。

同じ宗教に属している人どうし(たとえばキリスト教のカトリックとプロテスタントなど)がなぜ争うのか。

その答えは、聖典の解釈の違いにあるそうです。

「悪人に手向かってはならない」

「悪人に手向かってはならない」
これは、新約聖書に記されているキリストが彼の弟子たちに与えたとされる命令です。

素直に解釈すると、これは「復讐をしてはならない」という命令に思えます。

実際、この言葉に基づいて「絶対平和主義」を唱え、たとえ自衛のためであっても暴力に訴えてはならないと考えているクリスチャンも多いようです。


一方、同じこの言葉について「これは実際の話ではなく、心の備えのことである」として、場合によっては暴力も許されると考える人たちもいます。

彼らは旧約聖書中で古代ユダヤ人が異民族に対して「聖戦」をしたことを引き合いに出して、暴力の中には神に是認されるものもあると主張するのです。


キリスト教の文化背景をよく知らないぼくからすると、「手向かってはならない」って書いてあるんだから暴力はダメなんじゃね??と思うわけですが、現実問題として世の中に「(自分から見て)悪い人」や危害を加えてくる人は存在しているわけで。

暴力を必要悪として条件付きで肯定する人たちは、現実的だとも言えると思います。

ただ、一見するとただ一つの解釈しか持たぬような言葉に、複数の解釈が持たれているというのは非常に驚きでした。

良きサマリア人のたとえ

同じように、キリストの話したある寓話も、全く違う2つの解釈が存在します。

「良きサマリア人のたとえ」として知られるこのお話の概要はこんな感じ。

ある人がエルサレムからエリコに向かう道中で、強盗に襲われて身ぐるみはがれ、半死半生となって道端に倒れていた。祭司、レビ人といった神殿にかかわる人々はこの人を助けずに通り過ぎた。しかしユダヤ人から大変に嫌悪されていたサマリア人は、この半死半生の人を助けた。傷口の治療をし、家畜に乗せて宿屋まで運び、宿屋に怪我人の世話を頼んで費用まで出した。

善きサマリア人のたとえ - Wikipedia

で、普通に考えたらこの話は「困っている人がいたら助けよう」的な教訓がありますよね。

キリスト教ではこれを「隣人愛」として、どんな人であろうと助け合うべきだと教えられています。


ところが、この話から「必要悪としての暴力」の存在を提唱する解釈が存在するのです。

彼らは、
「もしサマリア人が、強盗に襲われている最中の人を見かけたなら、イエスは彼に何をさせただろうか?」と考えます。

強盗に襲われて倒れている人を助けさせたなら、強盗に襲われている最中の人も助けるように命じるだろう、つまり強盗と戦うことを求めるはずだ、と言うのです。ここでは戦うこと=暴力が、隣人愛であるとできます。

さらに発展して、直接的に戦うことだけでなく、強盗が出没しないように警備隊が道路のパトロールを行うこと、つまり武器を携帯することも隣人愛だと言える、と主張するのです。



もともと「サマリア人のたとえ」は知っていたので、最初聞いた時はなぜこの寓話から必要悪としての暴力が主張できるのか理解できませんでしたが、講義を聞くと、なかなか説得力のある主張で驚きました。


このように、新たな視点で物事を考えさせてくれる講義だったので、この講義が非常に面白いと感じました。

おわりに

担当した教授がけっこう渋い声のかっこいいおじさんだったのも、けっこう気に入ってました笑

あと、
「この本はまだ日本語訳されてないので、私が少しだけラテン語から翻訳してきました
とか言って、トマス・アクィナスだかのプリントを配り始めた時は、この先生やべ~って感じでした。

それから、「日本のポップカルチャーから読み取れる思想について」とか言いながら最終兵器彼女の解説したのも最高だった。


まあ、他にも面白かった講義はいろいろあるんですけど。
それらの共通点ってたぶん、新しい視点・知ってることの別の面を提示してくれたってことだと思うんですよね。

全然知らない知識を詰め込まれる講義ほどつまらんものはないですし((

全部の講義に対して新しい視点を持てるような元々の知識があれば最強なんでしょうけどね~~。

そんな感じです!

これまで!